みちこの日常ぶろぐ

亀、ドジョウ、特撮、アニメ、旅、浅い趣味など日常系ブログ。誰にとも無くつぶやきたい。気持ちのごみ箱としてのブログ。

話題の旬を過ぎてしまったけれど、母の日に贈るお花について。

前回の記事からまたかなり経ってしまった。
しかも母の日までにちゃんと母の日に役立ちそうな情報をリリースしたかったのに遅すぎる。
むしろもう父の日だ。

しかし言ってしまったことはやらないと。

というわけで、母の日のフラワーアレンジメントについて、元花屋さんの目線で少し書いておきたいと思います。

内容は
・母の日に使われる花材の鮮度について
・母の日当日にはこだわらないほうがいい
・インターネットで注文する時の注意点
・お花屋さんに注文する時のコツ(母の日以外も)

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・母の日に使われる花材の鮮度について

お花屋さんは母の日のかなり前から赤いカーネーションを仕入れて花専用の冷蔵庫で保管していることが多いです。
1週間前から仕入れていることもあるかもしれません。花はナマモノですので放っておけばどんどん花が開いて枯れてしまいます。
冷蔵庫に保管するとそれを遅らせることが出来ます。しかし、あまりにも長く冷蔵庫に入れてあったものは常温に戻した時に一気に咲いてすぐにしおれてしまうことが多いのです。
せっかく届いたお花が次の日にしおれ始めたら悲しいですよね。

では何故そんなに早くから仕入れているのでしょうか。母の日には赤いカーネーションを贈る。これが一般的な傾向かと思います。
世の中にはお母さんは何人くらいいるのでしょうか。
今現在の私の周りで考えると、私の母=姉の母、
母の母、父の母、姉の夫の母、…と、何がなんだか分からないほどに誰かが誰かのお母さんなんですよね。(分かってもらえたかな、文章力の無さがうらめしい)
こんなにたくさんの「お母さん」がいるのに、一年に一度、この「母の日」という1日で一斉に赤いカーネーションを贈ろうとする。
これって赤いカーネーションの生産量と需要のバランスを取ることがとても難しいということ。
ましてや花はナマモノ。長期保管が出来ませんし、ちょうどいい開き加減の状態で母の日を迎えさせることも簡単なことではありません。
カーネーションの生産農家さんの数と、世の中のお母さんの数では圧倒的にお母さんの数が上回ります。
花屋さんは市場でカーネーションの取り合いになります。だから足りなくならないように早めに在庫を確保して冷蔵庫で保管することになります。

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・母の日当日にはこだわらないほうがいい。

これは上記の鮮度の問題ももちろんあります。
しかし、それだけではありません。運送の事情が大きく関係します。
母の日当日に贈りたい人がたくさんいるので、この1日は運送会社にとって超繁忙期です。期というか日、かもしれませんが。
そうするとどうしても沢山の荷物を積みます。
配達も沢山あります。出かけているお家には再配達に行かなければなりません。ナマモノなので長期間預かるわけにもいきません。
配達する人の疲労もピークです。
また、繁忙期は短期のアルバイトを雇うところもあります。普段配達に慣れていないアルバイトが、デリケートな生花を扱います。

「母の日」に届くように日にちを指定して送る方は多いと思います。特に、結婚していて配偶者のお母さまに贈られるなど気を遣うケースもありますよね。
しかし、枯れかけたり雑に扱われたお花が届くよりは時期を少しずらして新鮮なお花が届いたほうが喜ばれるのではと思います。

私は母の日の前の週には届くように注文をしています。

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・インターネットで注文する時の注意点

花キューピッ○さんや、eフロー○さんなど、全国のお花屋さんに注文できる便利なサービスがありますね。
これらのサービスは、送りたい相手の家に配達可能な範囲にある加盟店に注文して配達してもらうという仕組みになっています。

そのお店でどんなアレンジメントや花束が作られているのかという画像を見て、参考にし、自分の贈りたいお花のイメージに近いところを選びます。
しかし、これ、母の日は要注意です。
生花は自然のものですので見本と全く同じにはなりません。それはいつも同じです。
お花屋さんの技術とセンスでなるべく似たようなものにします。
しかし母の日のような繁忙期は運送会社同様、短期のアルバイトを雇う花屋さんもたくさんあります。
普段からたくさんお花を扱っていないような人にも、前日からアレンジメントの見本を見て作ってもらい冷蔵庫で保管します。
見た目は似たようになるかもしれませんが、お花の挿し方や切り口の処理がきちんとされないケースも多くあります。
すると、発送して届く頃には既にしおれていたり、蕾が開かないまま終わってしまったりと残念な品物が届くことになります。

すべてのお店がそうではありませんが、そういう事情があることもまた事実です。
信頼できるお花屋さんを普段から探しておくことがとても重要になります。

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・お花屋さんに注文する時のコツ(母の日以外も)

店頭や電話などでお花屋さんに花束やアレンジメントを注文する時に是非伝えてほしいことです。
●予算と種類(花束、ブーケ、アレンジメント)
●贈る人は女性か男性か。友人、恋人、上司へ、などの関係性。
●若い、年配、などある程度の年代が分かる情報。
●用途(お見舞い、誕生日、送別会、など)
●イメージ(可愛らしい感じ、優しい色合い、ビタミンカラーで元気に、しっとりした感じなど)
●どうしても入れてほしい花材があれば伝える。
また、入れて欲しくない花材があればそれも伝えておく。「赤いバラをメインに入れて大人っぽく」「白いユリを入れて」「かすみ草は使わないでほしい」など。素人がたくさんの花を指定すると、作る人はすごく作りにくいです。
こだわりたい気持ちも分かりますが、この花にこの花は合わないとか、枝の分かれ方や花のつき方で相性悪い花材もあるのです。

この他に、受け取ってから渡すまでどのくらいの時間がかかるか伝えておくと、花束の切り口に保水ゼリーを付けてくれるなど工夫してくれることがありますので相談してみましょう。

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長くなりましたが、普段お花を買う機会の少ない人にこそ知っておいてもらいたいことでした。
一気に書いたので誤字脱字があるかもしれません。文章が変なところは気付いたら訂正しておきます(^_^;)